Opening Speech Summer in JAPAN 2024

ご列席の皆様、児童生徒の皆さん、保護者、ご来賓の皆様 

こんにちは！立命館アジア太平洋大学 (APU) の学長として、Summer in JAPAN 2024プログラムの開会式でご挨拶する機会を頂戴し、大変光栄に思います。

SIJ参加者の皆さんは、心を繋げ、国境を越え、学んで成長するという「魔法」を体験する、そのような発見の旅に出発しようとしてこの場に集まっています。私は、皆さんが参加される、この素晴らしいSIJプログラムの目的と、私が学長を務めるAPUという大学のミッションが、大変似ていることに感銘を受けました。以下3点、述べさせていただきます。

(1)      地球市民であること

APUは、多様性を心から受け止め、相互理解を推進し、よりよい世界を作る地球市民を育成することを、大学の信条としています。私たちは、SIJプログラムと同じく、教育は教科書で学習することにとどまらないと考えています。大切なのは、好奇心、共感力、そして困難に打ち勝つ力を育むことです。110カ国から集まったAPUの学生たちは、一人一人のユニークな視点を分かち合い、活気に満ちた文化のタペストリーを形成しつつ、共に学んでいます。

(2)      文化を超えた架け橋となること

APUは文化の壁を越えた（多文化の）協力と協働を学生成長の中核と位置づけていますが、SIJプログラムにも、同じ信念があります。異なるバックグラウンドを持つ学生・生徒・児童が集まるとき、彼らは友情と理解の架け橋を築きます。英語の学習であれ、コンピューター・プログラミングであれ、舞台芸術であれ、多様な若者のつながりは言葉だけでは表現できない強いものとなります。そして、若者たちは、経験を分かち合い、一緒に笑い、ともに成長することで、素晴らしい調和を作り出します。

(3) 新たな地平を探求すること

SIJ参加者の皆さんが大分の豊かな文化を探検するように、APUの学生たちは別府を探検します。別府は温泉、他者を受け入れる優しい住民、活気あるお祭りやイベントで有名な街です。APUでは、居心地の良い場所から飛び出して、留学し、地域や世界の人々と関わっていくことを奨励しています。こうした冒険は、彼らの人格を形成し、視野を広げ、刻々と変化する世界情勢の中においてリーダーとなるための良い訓練となります。SIJプログラムに参加される皆さんも、同じ経験をするでしょう。そして、このプログラム終了後も、人生の探検を続けてくれるでしょう。

冒険の同志である皆さん、この夏の航海に出航するにあたり、教育は宝箱であることを覚えておいてください。宝箱は、あなたによって開けられるのを待っているのです。このプログラムで体験する一つ一つの学び、一つ一つの友情、そして一つ一つの共有された瞬間は、私たちの人生を豊かにする宝石です。

この特別な日を祝福するために私を招待してくださり、大変ありがとうございます。SIJプログラムが、皆さんの情熱に火をつけ、視野を広げ、生涯を通して学習・成長し続ける人となるきっかけとなるよう、願っております。

がんばってください！教育の「魔法」に導かれて成長してください！

 

 

---

 

Opening Speech Summer in JAPAN 2024

サマー・イン・ジャパン（SIJ）の参加者の皆さんにお話しできることを光栄に思います。皆さんがこの素晴らしいプログラムを通じて良い経験を積まれることを願ってます。SIJの独自の「ひろつるメソッド」を通して、真剣に取り組むことで、リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングという英語の大切な四技能をめざましく成長させることでしょう。この経験は、みなさんの自己実現と学術的成功に結びつき、将来夢を叶えてグローバルシチズンとなることの一助となります。

 

国際教養大学（AIU）からの2名の学生をはじめとする国際色豊かなSIJ講師陣と共に学ぶことで、みなさんは学習の視野を世界に広げ、生涯学習の第一歩を踏み出す機会となるでしょう。AIUでは、学生をグローバルリーダーへと導いています。グローバルリーダーの特徴の一つは、生涯学び続ける意欲を持つことです。世界は複雑で絶えず変化しています。変わり続ける世界や社会に対応していくためには、生涯に渡り学び続ける人でなければいけません。

 

最後に、有名な数学者で哲学者のアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの言葉で締めくくりたいと思います。「教育の目的は器を満たすことではなく、火を灯すことである」。教育は単に知識や事実を詰め込むものではありません。教育とは発見と経験を楽しみ、その成果を自分だけでなくより良い世界のために活用できる生涯学習者を育てるものです。SIJでの時間を楽しんでください。すべての活動や可能性を最大限に活用して学びにしてください。この夏の経験が、皆さんを最高の自分に導いてくれることを願っています。