開会式ご挨拶
Summer in JAPAN 共同設立者: 廣津留すみれ
Summer in JAPAN 2024
みなさんこんにちは。生徒の皆さんとインストラクターの皆さんがSummer in JAPAN 2024のオープニングセレモニーに一堂に会しているのを見ることが出来て大変うれしく思います。今年で12回目を迎えたこのプログラムですが、新しいことを学びに大分までお越しくださり、言葉で表せないほど嬉しく思っています。
みなさんにひとつお伝えしたいことがあります。
「違い」から学んでください。私はバイオリニストとしてたくさんのミュージシャンと演奏しますが、ジャズやクラシック、ポップなど異なるジャンルのバックグラウンドを持つたくさんの人たちと一緒に活動するのを本当に楽しんでいます。「違い」を知るのは楽しいことです。彼らは時に自分とは違うストーリーを違うスタイルでパフォーマンスします。私はそこからインスピレーションをもらっています。もし全員が同じ考え方をしていたら、私たちはお互いのことを知る意味がありません。ですから私たちはお互いを比べるのではなく、「違い」を見つけ、そこから学ばなければいけません。そうすれば、みなさんはよりよい自分になるためのヒントを得ることができるでしょう。最後に、みなさんのSummer in JAPANでの学びや経験が、みなさんの行く先を照らすインスピレーションになるように願っております。頑張ってください。幸運を祈ります。
廣津留すみれ(ひろつるすみれ)
大分市出身のヴァイオリニスト。12歳で九州交響楽団と共演、高校在学中にニューヨーク・カーネギーホールにてソロデビュー。ハーバード大学(学士課程)卒業、ジュリアード音楽院(修士課程)修了後、ニューヨークで音楽コンサルティング会社を起業。現在は日本を拠点に、世界各地で演奏活動を行う。
国際教養大学特任准教授・成蹊大学客員講師。大分市教育委員。テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』金曜レギュラー。『超・独学術』(KADOKAWA)など著書・訳書も多数。
高校在学中に全米ツアーを行い、カーネギーホールにてソロデビュー。ハーバード大学在学中に世界的チェリスト、ヨーヨー・マとシルクロード・アンサンブルとの度々の共演を果たしたのを皮切りに、米国にて演奏活動を拡大。UNICEFのガライベント等での演奏や、グラミー賞受賞アルバム『Sing Me Home』のプレゼンテーションを任されるなど各地でヨーヨー・マ氏と再共演。自身の四重奏団を率いてリンカーン・センターやMoMA近代美術館にて演奏を行うほか、ワシントンDCのケネディセンターにて野平一郎氏と共演。またこれまでに米国にて『ファイナル・ファンタジー』シリーズなど名作ゲームの演奏・録音を数々担当。2021年にパラリンピック公式ゲーム”Pegasus Dream Tour”のテーマ曲を担当。ギル・シャハムとThe Knightsのメンバーとして共演した最新アルバムがグラミー賞2022にノミネート。
2022年に初のCD『メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲+シャコンヌ』をリリース。またタンゴ奏者としての活動もライフワークとして行なっており、2023年にはアルゼンチン・ブエノスアイレスにてティピカ・メシエズ楽団と録音したタンゴ・アルバム 『Psicoporteño』 が米国にてリリース。古楽器ではバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)と独・ライプツィヒのゲヴァントハウスや東京オペラシティなどで共演。
近年は日本で東京フィルハーモニー交響楽団や関西フィルハーモニー管弦楽団などと共演のほか、各地でリサイタル活動を行う。『徹子の部屋』『題名のない音楽会』(テレビ朝日)『歌える!J-POP』(NHK-BS)などでの演奏も話題に。これまでに、辰巳明子、川崎雅夫の各氏に師事、室内楽をロナルド・コープス、ジョセフ・リンの各氏に師事。